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相続・遺言相談センター(府中、稲城、多摩)


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知らない人の相続人!?

知らない人の相続人!?

これは実際に当事務所に相談のあった話し。
しかも、こういう話の場合はまず間違いなく歓迎されない相続の場合です。

ご依頼者様から最初に受けた相談は、関西地方の金融機関から2億円近い借入金の返済を催告する文書が到着したとのこと。
ご本人は無職であり、そんな高額の借金をしたことがありません。
最初のうちは、ご自身が高齢ということもあり、たちの悪い振り込め詐欺だろうと思い放置していたが、2回目も同じ内容の催告が届いたこと、そして、文書の中身が「あなた様は平成〇〇年〇月〇〇日死亡した××様のご相続人に当たる方なのでご請求します。」という内容だったこと、また、自分の妹にも同様の催告書が到着していたことから不思議に思い、当事務所に相談されました。
被相続人××という人に心当たりはなく、当然面識もありません。

そこで、来所いただき、実際にその催告書を確認しましたところ、次のことがわかりました。

1 差出人は関西地方の信用保証協会。代理人弁護士名で差し出されていた。
2 ××さん(被相続人)が亡くなって4年近く経っている。
3 ××さんの子や配偶者が相続放棄をし、最終的にご依頼者にたどり着いたよう。
4 相続放棄ができるかもしれない、という弁護士からの注意書きがあった。

念のためその保証協会と代理人弁護士の存在を簡単に確認した上で、これは真正にご依頼者に送られた催告書であると判断。
文章をよく読むと、次々と相続放棄されご依頼者に辿り着いたものの、本気で2億円を回収しようとする意図は見受けられず、むしろ相続放棄をご依頼者に催促しているようにも読み取れる「良心的」な内容でした。
おそらく、保証協会としても、相続人不存在として2億円の債権を償却することを想定してのことだったのだと思います。

われわれプロから見れば理解できる話しですが、ご依頼者のようにご高齢の方で、いきなり2億円払えと来た、しかもこれが振り込め詐欺ではなく真正な請求であるとなれば、これは恐怖以外の何ものでもありません。

さっそく事情を説明し、最善を尽くすことを提案、「相続放棄」の手続きに着手しました。
ただ問題は、被相続人の死亡からすでに4年が経っているということ。

戸籍謄本(除籍、改正原戸籍)を収集、聴取の結果、次のことが判明。

① 被相続人××は、ご依頼人の母方の祖母(キーパーソン)の養子。
② 母方の祖母は、ご依頼者が生まれる前に祖父(夫)と離婚。そこからご依頼者、ご依頼者母、祖父とは完全に関係が途絶え、母方の祖母との連絡は一切なくなる。

つまり、被相続人××はご依頼者の母親と母方の祖母を通じた兄弟姉妹の関係にあり、すでに母親は亡くなっていたため代襲相続でご依頼者様が相続人になったという訳です。
まさしく、保証協会代理人弁護士の言うことの裏付けが取れました。

そうなれば急ぎで裁判所に「相続放棄」の申述書を提出するまでです。
しかし、ここで大きな問題が立ちふさがります。

相続放棄は、「原則として被相続人の死亡日から3ヵ月以内に」家庭裁判所に申述書を提出する必要がございます。
しかし、実際に被相続人が死亡したのはすでに約4年前です。かなりオーバーしています。
正直申しまして、難件の部類だったと思います。

しかし、民法第915条では、「相続放棄」についてこう書いてあります。

自己のために相続の開始があったことを知った時から3ヵ月以内に」。

さらに判例では、
1 自己のために相続の開始があったことを知った時とは、以下の時を指すとしています。

①相続開始の原因たる事実の発生を知り、
②かつそのために自己が相続人になったことを知覚した時

2 3ヵ月以内という熟慮期間(相続を承認するか放棄するかをよくよく考える期間)は、以下の時から起算するとしています。

相続人が相続財産の全部または一部の存在を認識した時
または通常これを認識すべき時


つまり、相続放棄の申述書を提出する期間は、被相続人の死亡日から3ヵ月以内ではなくても、「自分が相続人であるということを”通常”認識できる時から3ヵ月以内」で構わないということになります。

ご依頼者のケースでは、自分が相続人なのかもしれないと”通常”認識できたのは、代理人弁護士からの催告書が郵送で到着した日のあたり、もしくは戸籍を取得して自分が相続人であることを認識できた日のいずれかであろうと判断、催告書の到着した日を起算日として相続放棄の申述書を関西の家庭裁判所に本人署名押印のもと戸籍とともに郵送。
なぜ4年近くも自己が相続人であることを認識できなかったか、ご依頼者様の現状等を陳述書に記載し、こちらも本人の署名押印の上、同封しました。

被相続人の死亡から4年程度経過していたため、さすがに当職も確信は持てませんでしたが、後日ご依頼者様から裁判所から相続放棄の申述が受理された旨の文書が届いた旨連絡があり、わざわざご来所いただいた上でお礼の言葉を頂戴しました。

もしかしたら、ご依頼者様以上に私がホッとしたかもしれません。

このケースでは、ご依頼から申述書の提出まで出来る限り最短で処理をすること、4年のブランクを裁判所に認めてもらうための丁寧な事情説明が要求される難件でしたが、無事解決するとともに、相続放棄の手続きについて当センターとして自信を深める仕事になりました。

相続放棄の手続きは、当センターへご相談くださいませ。

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